ネットニュースやウェブメディアなどの媒体でも、誤字って意外に多いです。

気になっている方も、多いのではないでしょうか?

そんな皆さまに今回は楽しい腕試しを用意しました。

以下の文章を読んで、校正点はみつかりますか?

1)数年に渡ってやってきた仕事の集大成。

2)私はあの時、止めたのにも関わらず行ってしまった。

3)あの町は従来からゼロカーボンシティといえた。

校正者なら虫唾が走る、とまでいかなくとも気持ちが悪いでしょうね。

でも、すごく見る回数の多い誤字です。

どこに間違えがあるか、わかりましたか?

答えは後ほど。

そんなわけで、今回は校正が入っていない文章をテーマにしてみることにしました。

でも、反対にいえば、ほとんどの漢字は変換で「ほい!」と出せるので

仮名に開く場合を考える方が難しくなってきたかもしれません。

太字、あとでテストに出ますよー!

ChatGPT の文章って?

今の時代は「校正をするか否か」の議論以前に、ChatGPTさんのような、生成AIが作文する場合は作文の手間も省く訳ですから、その次の工程であるチェック(校正校閲)は当然ながらしないのでしょうね。

私は校正ソフトを二種類、サポートに使っていますがやはりたくさん見落としてくれます‥‥。文の並びによって判別できないのか学習が足りないのか。

でもこの悩みも、ほんの数年でディープにラーニングできるAIですから(笑)、解決しそうですね。

ちなみにChatGPTは試しましたか? 私はアカウントを作って試してみましたよ。

ChatGPT.png

便利かも? と思ったのは例えば、今回のブログのタイトル作成。

【最終採用:自分で考えたタイトル↓】

校正されていない文章って? ~楽しい見分け方~

結果的に自分で考えたのを採用していますが、他に候補があるか? と聞くと、2秒ほどで5案出してくれました↓

「楽しく判別できる、校正が行われていない文章の見分け方」

「校正されていない文章を見つける、楽しい方法」

「校正されていない文章を見つけるのが楽しい、見分け方のコツ」

「校正の入っていない文章を楽しく判別する方法」

「校正されていない文章を見つける、楽しいトリック」

……うん。長い。

キャッチーにしてもらおう。「ではその案をキャッチコピーにすると?」

という回答は以下の通りです。

「楽しく学べる!校正されていない文章の見分け方」

「校正ゼロ?楽しく見つけよう、正しい文章のカギ」

「文通のプロに!校正がない文章も楽しく解決」

「面白い!校正が抜けてる文章を見つけるコツ」

「楽しい校正ハンティング!文章の正しさを見分ける方法」

ああ、おりこうさん。なんだか勢いが出ましたね。

感嘆符/疑問符のあと、一字スペースを空けるのが校正の基本ルールなんだけど、もちろん目をつぶるよ。素晴らしい。

おしゃべりで切れる部下ができた、あるいは話し相手ができた感じです。

他の件でもいくつか試してみたところ、自分の語彙に無かったことや、類語検索の手間を掛けずに見ていなかった角度から提案してくれるという点で「素晴らしい!!」の一言です。

ああ、脱線しまくりましたね。

でも背景(状況)も大事なので、もう勝手に文章を作ってくれる時代だけど

それでもなお、「校正が必要な理由」みたいなものを考えてみたいと思います。

私が考える次世代の(求められる)校正とは

 ・人の手によるリライト要素の多い案件

 ・語尾の重複の回避やリズム感を改善する提案

 ・誤読、差別表現を避けるリライト、校正

 ・ファクトチェック多めの案件(しかも古い文献など)

 ・SEO対策やSNSでの拡散を見込めるコンテンツの提案も含む校正

など、求められる作業領域が広がってくるかもしれません。

それぞれの項目で言いたいことはあるのですが、長くなってしまうので今回は割愛します。

校正校閲の「ことのわ」としては置いていかれないように、テクノロジーのお力も借りながら切磋琢磨したいと思っております。はい。

では答え合わせ、いきましょうか。

1)数年に渡ってやってきた仕事の集大成。

 →数年にわたってやってきた仕事の集大成。

本当は「亘って」が正解なのですが、常用外漢字(表外漢字)なので平仮名表記なのです。

2)私はあの時、止めたのにも関わらず行ってしまった。

 →私はあのとき、止めたのにもかかわらず行ってしまった。

時、は漢字でもOKですが、公文書などでは形式名詞なので平仮名が推奨されます。

そしてそして!!

「拘」を「関」としてしまう誤変換。

この間違えがすっごく多いです。「拘」という字が正解なのですが、「こだわり=拘り」と同じ字、と覚えておくと誤変換を防げるかも? です。

もう、漢字の方を変えてしまった方がいいんじゃないかと思うくらい(笑)の頻度で遭遇します。同じく常用外漢字なので平仮名表記です。

3)あの町は従来からゼロカーボンシティといえた。

 →あの町は従来、ゼロカーボンシティといえた。

または、「従来」を「以前より」に置き換えてもOKです。

「従来」という言葉は「以前から今まで/これまで」という意味のため「から」を付けると意味がダブってしまいます(意味の重複、あるいは重ね言葉などと呼ばれます)。

そのため、「従来より」もおかしいことが、わかりますよね。

今のWeb全盛時代では、ライターさんでない方も発信しますし、ウェブメディアなども林立しています。

上記の3問は、ニュースサイトですらよくみる誤りです。

……でも、3問学んだ皆さんはお気づきでしょうか?

「はじめ2問は、平仮名にすれば正解じゃん?!」

そう! そうなんです!!

だから、迷ったときには平仮名をおすすめします。

「時」「事」「物」など形式名詞を漢字にして見にくくなっている文章もよく遭遇します。

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最後に、いつも見てくださる方、お取引いただいている方々にこの場をお借りしてお礼申し上げます‥‥*

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